この記事はこんな人におすすめ
・美術館や博物館ではない場所を探している
・近代美術館、工芸館をはしごする(両館の間にあります)
・日本の歴史を正面から見たい
・タモリ好き(笑)
国立公文書館という地方在住の者にはなかなか馴染みのないところに行ってきました。といいますか、聞くところによると殆どの人に馴染みのない場所のようです(笑)
国立公文書館はこんなところ
日本の公文書と聞いてまっさきに思い浮かぶのが日本国憲法ですね。ここにはその原本が置いてあります。国立公文書館は憲法をはじめ、国策に関わる重要な文書が厳重に保管してある場所です。また、それらのコピーが展示してあり閲覧することもできます。近年では、デジタルアーカイブ化して、ネットで簡単に検索し閲覧・印刷することができるようになりました。
国立公文書館のココが面白い
一体何が面白いのか?
絵画や彫刻などの美術的な面白さではありません。
工芸のように実用的で美しいというわけでもありません。
言ってみればただの文章です。しかし、その文章によって日本は形作られ、私達の生活に密接に関わることがその文章によって定義されているのです。
そう言ってしまうと何やら堅苦しいのですが、保管されている文章はそれだけでなく、江戸時代や明治時代の地図もあます。
タモリさん大好きな人にはたまらないブツ
明暦大火(1657)以前の江戸の地図のようです。しかも、これは1853年に模写されたもの!。模写と言っても今から160年も前に模写されたものであり、それだけで古文書と言えてしまうほどの古さですね。ただ、これを公文書館で実際に見ようとしてもかなりの手続きが必要かと思われますので、現実的ではありません。結局のところネットで見た方がいいような気もしなくもありません…(汗)
超新星爆発を記した明月記
1054年7月4日、超新星爆発が世界中で観測されました。かに星雲がその名残とされるこの現象、平安時代の日本でも観測されています。後世、藤原定家が『明月記』に当時の記録を引用しています。http://t.co/pVeLQfgDp5 pic.twitter.com/2dlQTAou2R
— 国立公文書館 (@JPNatArchives) 2015, 7月 4
国立公文書館の見学会がお勧めです
実際に古文書を見ると心が動く
ネットで見たほうが早い国立公文書館の所蔵文章。しかし、実際に見ると心が揺れ動く感じを受けます。それはディスプレイといういつも見ている環境ではなく、目の前に本物、もしくは模写でもその文章の息遣いが見えてくるようなのです。
私は見学の申し込みはせず、1階に展示されているものだけを見ました。その時は伊勢物語の男女の言い合いの和歌の模写が展示してあり、あんな時代から皮肉たっぷりに言い合う人たちの文字は、それ自体は難しくて読めなくとも面白かったです。
国立公文書館では申し込むと見学ができます。
随時見学の受付がされているようです。
館内の受付やFAXで申し込むと、折り返し日程などの案内が送られてきます。
見学の所要時間は60分ほどです。
国立公文書館主催の見学会もあります。
国立公文書館の見学会では学生や教員対象の見学会が多いのですが、時々、一般の方も参加できる見学会が催されています。
国立公文書館主催 見学会
通常の展示品だけではなく、どういう形で保管されているかなど国の大切な文書保管の深いところまで見学できる貴重な機会だと思います。ぜひご参加くださいね。