レンチとスパナ違いは何かをまとめました。
先日、庭の散水蛇口から水がポタポタと落ち始め、水栓の中に入っている水栓のコマを変えようとした時にレンチがなかったので家族に買いに行ってもらうことにしました。
そのときに「レンチなのかスパナなのか」と聞かれ、その違いがよくわからなかったので調べてみました。
また、ホームセンターに行くといろいろな種類が売っていますのでそれぞれどういう用途があるのかも調べました。
レンチとスパナのちがいは?
レンチとスパナは同じもの!?
結論としては
レンチとスパナは同じもの!
でした。
英語で書くと
- レンチ(wrench)はアメリカ英語
- スパナ(spanner)はイギリス英語
こんなふうになります。
アメリカの英語とイギリスの英語は違うのという疑問がありますが、例えば、イギリス英語の「ビスケット」はアメリカ英語では「クッキー」という感じで、同じものなのに呼び方は違うようです。方言みたいなものでしょうか?
同じものに対しての呼び方の違いだけでしたが、日本ではゆるくですが分けられているような気がしていて、先端が開いているものでも幅が調整できるものはモンキレンチ(アジャスタブルレンチ)、先端が開いていてかつ固定されているものをスパナと呼んでいる感じを受けます。
私などはレンチというよりスパナのほうが聞き慣れていますので、時々間違えてモンキスパナと発言してしまいことも有ります…間違いではないのですが、何かムズムズしますね(笑)
結論としては、呼び方に違いはあるけれど、同じものを指す言葉であって、一般的に呼び慣れている言い方で呼べば問題ないと言う感じです。
レンチの種類と用途
ホームセンターには色んな種類の締め付け工具が売っていますので、いくつかピックアップして調べました
通常見かけやすいレンチの種類
スパナ
こちらが、スパナと聞いたらすぐ思いつくものですね。レンチの中の一種で、先端が開口しているものをスパナというそうですが、事実上スパナと言ったらこの形だと思います。
大きさは用途によって沢山あり、水道の規格に合わせたものなど、それぞれの用途ですぐに使えるように工夫されています。とても丈夫ですので専門職の方はこれを使われますね。
コンビネーションレンチ
こちらは片方メガネになっているコンビネーションレンチです。上の写真はメガネ部分がラチェットになっていますので、狭い場所でも締め付けやすいようになっているものですね。キッチンの下の作業などではラチェットタイプは本当に重宝しました。最初に考えた人に大感謝しています。
モンキレンチ
これはモンキレンチというもので、ネジの部分を回すと開口部が開いたり狭くなったりします。正式名称は「アジャスタブルレンチ」です。
写真のレンチは少し大き目なのですが、小さめのものを一本持っておくと、様々なサイズのナットに対応できますので便利です。
トルクレンチ
ナットを締めるときに一定の力で締め付けたい時にトルクレンチを使います。力を表すメモリがついていますので、締め付けの具合がすぐにわかるようになっています。自動車関連でよく使われますね。
ナットは締め付ければいいというわけではなく、丁度いい締め付け具合が必要です。とくに自動車やバイクは動いているときは常に振動が伝わりますし、それによって緩んだり破損したら命にかかわることですので、決められたトルクでの締め付けが必要で、自分で整備される時もトルクの管理は必要です。
六角レンチ(ボールポイントヘッド付き)
こちらは六角レンチです。普段なかなか使うものでは有りませんが、自転車の修理をするときにはよく使います。
この写真のものは、片方の先端がボール状になっていますのでまっすぐ差し込む必要がない分だけ楽に作業ができます。でも実際は力を入れるために真っ直ぐ差しこんむんですけどね…
六角レンチも用途によって大きさや強度があります。自転車用は持ち運びますので小さくまとまっていて軽いものがおすすめです。自転車用は十徳ナイフみたいなやつです。
その他にも沢山の種類のレンチが…
この他にもたくさんの種類がありますので一部だけ紹介します。
スーパーモーターレンチ
モンキレンチとだいたい同じ構造なのですが、開口部を横につけることによってとても大きなナットに対応することが出来ます
。
私は以前、キッチンの水道管系のお仕事をしていたのですが、混合水栓の付替えをするときにこれを使っていました。
チェーンレンチ
名前通り、チェーンがついていて、このチェーンを太いパイプのナットなどに回して付けて締め付けることが出来ます。
通常のレンチでは締め付けの金属部分の開口部を大きくするしか有りませんが、チェーンレンチではチェーンを使いますので、チェーンの長さやその強度が許す限り大きなパイプナットでも締め付けることが出来ます。
ペダルレンチ
ペダルレンチを持っているような自転車マニアは少ないとは思いますが、私はホーザンのペダルレンチ持っています(笑)
具体的な用途は、その名の通り自転車のペダルを付け替えるだけのものです。ペダルとクランクの隙間はかなり狭く、かつベアリングによってペダルがくるくる回ってしまいますので通常のスパナ等では大きさなどが合わずになかなか交換できませんが、ペダルレンチをつかうと比較的簡単に交換作業が出来てしまいます。
とくにお勧めはしませんが、物好きな方は持っていても良いと思います。
余談ですが…
水栓関係の作業にはウォーターポンププライヤーがおすすめです。
こちらはプライヤーなのですが、もしご自分で水道の水栓コマなどを取り替えられたい時にはこれもおすすめします。モンキレンチやスーパーモーターレンチでは隙間がなくてどうしても工具が入らない時にはとても便利です。
プライヤーを使う時の注意点は、金属に当たる部分がギザギザになっていますので、回すときに必ず水栓など傷がついてしまいます。金属の傷、とくにメッキの傷の修理はとても困難というより無理ですので、かならずゴムや厚めの布などで保護しながら注意して回してください。
工具まとめ
工具は用途にあったものを!
レンチとスパナは同じものでしたね。単に呼び方が違うだけのものでした。
ところで、適材適所という言葉があるように、とくに工具においては必ず決められたものを使うようにすると、容易に作業ができます。
合わないものを無理矢理でも出来ないことは有りませんが、作業効率が全然違いますし壊してしまうことさえありますね。ですので専用のものがおすすめです。
とは言っても、種類が多すぎて全部持つのは大変ですので、汎用性の高いもの(モンキスパナなど)をまずは揃えられると良いと思います。