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京都の節分イベント。廬山寺の鬼法楽は青赤黒3体の鬼が踊りまわる。

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京都御所近く、寺町通にある廬山寺(ろざんじ)の節分會「鬼法楽」

廬山寺と言えば源氏物語の作者、紫式部の縁の地として有名ですが、廬山寺の節分は他にはない面白い法要が行われます。

 

廬山寺 節分會 鬼法楽

 

京都で一番見ておきたい節分のイベントといえば、廬山寺で行われる節分會 鬼法楽です。赤・緑・黒の鬼が舞台で舞い踊り、堂内で行われている福寿増長による護摩供の修法の邪魔をします。

また、この日だけ開帳される、廬山寺の秘佛である『独鈷・三鈷』、そして、『降魔面』を見ることが出来ます。

赤鬼・青鬼・黒鬼の意味

鬼法楽では三体の鬼が修法の邪魔をするのですが、その色には仏教にまつわる意味があります。

赤は非常に欲が深いという「貪欲」
青は怒り、自分に逆らうものに対する怒りである「瞋恚(しんい)」
黒は言っても仕方のない事を言う「愚痴」

鬼 の3つの色はこれらを現していて、鬼たちは仏の降臨を念じる祈りの儀礼である護摩供の邪魔をします。邪魔をされ護摩供の祈祷をせずにいれば人の世に貪欲、 瞋恚、愚痴がはびこってしまうということになります。つまりそれは人の心、人の世が荒んでいくということに繋がります。

節分は、これらの鬼を追い払い、平安な世の中、人の平安な心を取り戻すという仏教の法要だったのです。と、書いている今気づきました…。

廬山寺の鬼踊りでは、鬼たちが修法の邪魔をし始めると邪気払いの法弓や蓬莱豆及び福餅によって追い払われてしまいます。これらのは元三大師が法力によってこれらの悪霊を退散させたことに因んだものです。なお、廬山寺には元三大師である良源を祀る元三大師堂があります。

廬山寺 節分、追儺式鬼法楽の次第。時間と場所

平成27年の次第ですが、参考までに書いておきます。

平成27年2月3日(火)
御開帳 午前7:00  御閉帳 19:00
場所:大師堂
鬼法楽(鬼おどり)

15:00~
行列
護摩、鬼踊り
法弓・豆撒き

17:00
古札焼き式

廬山寺の節分。鬼法楽の映像

この赤青黒の3体の鬼、初めて聞いた時はもっと怖いのかと思っていましたが意外とユーモラスでゆっくりとした動きがなんだか京都らしくて面白かったです。

廬山寺のここを見ておきたい

節分のイベントで廬山寺に行った時には是非見ておきたい場所があります。

紫式部邸宅址と源氏庭、「めぐりあいて」歌碑

百人一首のひとつ。紫式部の作の歌です。

「めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲がくれにし 夜半(よは)の月かな」
紫式部『新古今集』雑上・1499

紫式部は廬山寺辺りに住んでいたと言われていて、廬山寺には紫式部邸宅址があります。また、源氏物語や紫式部日記はこの地で書かれました。

紫式部が生きた平安をイメージして作られた源氏庭(本堂庭園)には桔梗が植えられていて、6月末から9月に訪れられると桔梗の美しい花が見られます。

ご本尊を元三大師像とする元三大師堂

平安時代の天台宗の僧、良源をご本尊として建てられたお堂です。良源は延暦寺の僧で、厄除け大師としても知られ、初めて「おみくじ」を作ったともいわれているようです。

ここでは毎月3日に一般の方も参加できる護摩が行われています。

廬山寺の節分と一番美しい季節

蘆山寺の季節

私が廬山寺の節分を知ったのはつい最近ですが、ただの豆まきイベントではない節分の行事として節分には廬山寺に行くようになりました。

また、廬山寺は節分だけでなく紫式部により源氏物語が執筆された地として、百人一首の歌碑の地としても訪れられることをおすすめします。とくに梅雨明け近い頃には桔梗が静かに咲いていて、廬山寺の一番美しい季節だと感じています。

蘆山寺の場所とバスでのアクセス

蘆山寺は京都御所、寺町通に有ります。
京都市営バスの3, 4, 17, 37, 59, 205号系統でしたら「府立医大病院前」で下車されると便利です。

住所は京都府京都市上京区北之辺町397
駐車場もあります。

拝観料 大人400円 小人300円
拝観時間 9:00~16:00

京都御所散策の折に行かれるのもお勧めです。

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