星景写真・星を撮る人にとっての悩みのひとつに、気温が低い時期のレンズの曇り、つまり結露がありますね。
これを解決するためにレンズを温めて上げる必要があるのですが、ここのところUSBモバイルバッテリーに接続するニクロム線によるウォーマーが人気です。中には自作する方もいらっしゃり、ネットに詳細を書かれているサイトも有ります。
しかし、問題点として失敗のリスクや、思った以上にお金がかかるなどがあり二の足を踏まれている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、一部界隈では、お手軽に使えるものとしてサンコーのドリンクウォーマーを代用品としてみようという動きがあり、Amazonでは時々売り切れていたりもします。
私は今回、運よく購入することが出来ましたので、分解してみました。分解前にはレンズに取り付けてみました。
トキナー(TOKINA) 11-16mm f2.8に取り付け
このウォーマーの本来(?)の用途である、レンズウォーマーとしてつかえるのか・・は、夏に購入したためにまだ試していませんが、トキナーの11-16mm f2.8には巻きつけることが出来ました。
ウォーマーとしての性能は2016年9月下旬、九州-阿蘇でも結露がはじまった頃に試してみたいと考えています。
サンコードリンクウォーマーをちょっと分解
全景とサイズ
注文してから2日で到着。相変わらずの速さでちょっと申し訳なくも感じます。
パッケージから取り出し、広げた所。縫製も悪くはなく、丈夫のように見えます。
USBケーブルが長いのが嬉しいですね。
サンコードリンクウォーマーのサイズ
ヨコ 31cm
タテ 9cm
USBケーブル 155cm
Φ77mmのレンズ、TOKINA11-16 F2.8にぴったりな感じです。
分解
分解とはいえ使う前に壊したらいけませんので、布の部分をカットしてどういう構造になっているのかを調べます。
※分解すると保証がなくなるばかりか、電気を通すものですので火災の可能性も有ります。真似されませんように。責任は負いません。
サンコードリンクウォーマーをカッターでカット!(済)
端っこを少しづつ切っていきます。簡単に切れました。
チラッ
結構頑丈です。
USBケーブルとの接続部です。
1000円程度だし、もしかして熱源はここだけか!?と一瞬考えてしまいました。
そんなわけ無いですよね、たぶん。
もっと開いてもっと近寄ってみます。
よく見ると、ニクロム線と思われるラインが8本ほど並べて貼り付けてあります。一本の直径は0.3mmほどでしょうか。幅は10mmくらいです。
ニクロム線はこのような感じで通してある感じです。
アマゾンのレビューの画像を見るとサーマルカメラ(温度を感知できるカメラ)で撮影されたのもが有りますが、これで充分に温められるようです。
ただ、500mAや1.0Aの出力の電源ではだめで、2.1mAが出力できるモバイルバッテリーじゃないと十分な温度にならない模様です。
意外に使えるかも!?
星景写真でのレンズ曇り防止としてサンコードリンクウォーマーを使われている方はわりといらっしゃるらしく、ブログでレビューをされている方も見かけますので、実績はあるかと思います。
1200円程度という安さで、結露防止が実現できるのならこんなに良いことは有りませんね。
効果があるのかを自分で試してみたらまた書きたいと考えています。