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朝倉彫塑館の猫の間の彫刻は表情豊かでかわいい

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谷中にある朝倉彫塑館に行ってきました。

谷中は猫の街、そして朝倉彫塑館の主人であった朝倉文夫さんも相当の猫好きで、館のなかには猫の間までありました。

そんな猫好きの大先輩の家、朝倉彫塑館の感想です

 

朝倉彫塑館の猫の間

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朝倉彫塑館の主だった朝倉文夫さんはそうとうの猫好きで猫を10匹以上飼われていた時期もあるそうです。そんな朝倉さんなので、もちろん猫の彫刻も沢山作られました。

その猫の彫刻が沢山置いてあるところが猫の間になります。決して広いとはいえない部屋ですので猫が迫ってくるようでした。

 

朝倉文夫さんは1964年の東京オリンピックの際には猫100匹の作品を創ろうとされていたようですが、残念ながらその思いは半ばで断念せざるを得ませんでした。猫作品のほとんどは、この猫の間に展示してあって、朝倉文夫さんが猫を見てにこにこされている写真パネルも飾られています。

 

猫の間の場所は、入口の受付を入ったら建物を一周する感じで順路を歩いていくと、順路の8割を過ぎたあたりにあります。たしか、1階へ降りる階段の直前の部屋だった覚えがあります。

猫の間だけが目的だと長く感じますが、屋上に行って周囲を見たりいろいろ楽しめて面白いです。

なお、猫だけではなく動物の彫刻があったり、豚がいたりと楽しい場所でもあります。

 

彫刻家 朝倉文夫さんと朝倉彫塑館

朝倉文夫さんは東洋のロダンと言われていた方です。

東京国際フォーラムに弓を持った人の像がありますが、あの太田道灌像を作った人が朝倉文夫さんです。また、朝倉文夫さんの出身地、大分県豊後高田市には朝倉文夫記念館があり、そちらにも作品が展示してあります。

大分の朝倉文夫記念館には以前に一度だけ行ったことがあって、山の中にあって気持ちのいいところでした。

 

竹が多く使われている朝倉彫塑館

入り口を入って階段を登るのですが、階段の左右には貴重な「煤竹」が使われていました。

煤竹は藁葺き屋根だった時代に囲炉裏の煙がわらを支えていた竹を燻してできたもので、100年以上かかると言われています。どうして貴重なのかというと、藁葺き屋根の家が解体するときにしか出てこないからです。

 

ただ、この彫塑館が建てられた時代は、そういった家が取り壊され新しく建てられていた時代かと思いますので、今よりも入手はしやすかったとは思いますが、あのような感じで大量に使われているのは始めて見ました。

朝倉さんと竹といえば、朝倉文夫さんの出身地である大分県では、竹工芸では初めてのの人間国宝に指定された生野祥雲斎がお住いの地です。生野さんと朝倉さんは交流もあったことから、朝倉彫塑館には多くの竹が使われていたのかなと想像してしまいました。

 

竹は、居間のテーブルや家具、館内の装飾にもふんだんに使われています。とくに網代編みを使った家具は目を引きます。館内の人に「大分県の竹ですか?」聞いたのですが、当時、大量の竹を大分から運んだとは考えにくいと話されていました。煤竹も、詳しいことはわからないけれど、煤竹は関東周辺のものではないかとのことでした。

 

館内の和と洋、屋上菜園と景観、建物の形。中庭の池。どれもこれも素晴らしくて、いつまでも居たい気分になり思わず館内を3周してしまいました。もちろん猫の間も3回とおりましたよ!

 

まとめ

朝倉彫塑館と猫の間でした。

もう何年も谷中は猫好きにはたまらない街ですが、そんな猫の街に猫好きの朝倉文夫さんがお住まいになっていたというのは、なんだか面白いです。

もしかしたら、当時から猫の街で、それを知った朝倉さんがこの地を選んだのかも…と想像してしまいました。

 

なお、朝倉彫塑館の館内は撮影禁止となっているので、彫刻や館の写真はありません。

ご自身の目で確かめられてくださいね!

好奇心いっぱいのカップルの方でしたら、デートにも最適かと思います。

 

朝倉彫塑館データ
住所 東京都台東区谷中7丁目18番10号
開館時間 午前9時30分~午後4時30分 (入館は午後4時まで)
休館日 毎週月曜日と木曜日
入館料 一般 500円(300円) 小・中・高校生 250円(150円)
公式サイト 朝倉彫塑館

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