2017年2月20日、この日の関東地方の天候は強風で、鉄道ダイヤが乱れました。
京急線でもこの強風に煽られた飛来物による架線支障により大きくダイヤが乱れたわけですが、、、
遅れた列車内ではこんな車内アナウンスがありました。
「架線(がせん)支障により、ダイヤが大きく乱れましたことを....」
がせん!?
架線はもちろん「かせん」と読みますし、一般的な辞書にはどれも「かせん」と書いてあるはずです。
ではなぜ、鉄道関係、そして恐らく鉄道マニアの方々は架線をがせんと言うのでしょうか?
架線を「がせん」と言う理由は?
架線を「がせん」と言う理由は、河川や下線と同音のために間違えないように区別するためです。
いわゆる、業界用語というやつですね。
鉄道は河川(かせん)を渡る時に橋をかけますし、河川の横にレールが敷かれることも多いですので、車内では「かせん」という言葉も割と使われると考えられます。もちろん、「下線」という言葉も、日常で使わないわけではありませんね。
架線は鉄道にとってとても大切な施設であるために、間違いを起こさないように、架線を「がせん」と呼ぶようになったのでしょう。
ちなみに、私は知識としては知っていたものの、実際に「がせん」と直接聞いたことがありませんでした。この車掌アナウンスの「がせん」という言葉にぴくっと反応したマニアの方、、結構いたんじゃないかなーと思います。
余談ですが、同様に架空回線は「がくうかいせん」と呼ぶ業界があるそうです。「かくうかいせん」では、有るのか無いのかわからない「かくう回線」となるからという理由だそうです
架線とは?
架線とは、とても簡単にいうと、電車に必要な電気を送電するための線です。
ここに、車両の上についているパンタグラフを押し当てて、電気を電車に送ることによってモーターを動かして電車を走らせます。
分かりやすい、動画がありました。
阪急宝塚線...?
パンタグラフを押し付けながら電車が走ってている様子がよくわかりますね。
なお、架線が必要になるのは、電車だけで、電気を使わない列車が走る非電化区間には当然のことながら架線は有りません(たぶん)