日本三大 名園は
金沢の兼六園、岡山の後楽園、水戸市の偕楽園ですね。
美しい景色が広がるこの3箇所の庭園の魅力を書いていきます。
日本三大名園(庭園)とは
石川県金沢市の偕楽園、岡山県岡山市の後楽園、茨城県水戸市の偕楽園が日本三大名園と呼ばれています。いずれの庭園も池がある日本庭園で、大名庭園として築園されました。
日本三大名園は明治37年には外国人向けの写真集に既に紹介されていますが、正式には誰がどのように選定したかは確かではないようです。
三大名園の比較
場所 | 藩 | 年代 | 分類 | 広さ | 備考 | |
兼六園 | 石川県 | 加賀藩 | 1676年にはじまり、1860年頃に現在のかたちに近くなる | 池泉回遊式日本庭園 | 11.7ha | 特別名勝 |
後楽園 | 岡山県 | 岡山藩 | 1687年にはじまり、1700年に完成 | 池泉回遊式日本庭園 | 13.3ha | 特別名勝 |
偕楽園 | 茨城県 | 水戸藩 | 1841年に建設が始まり、1842年に開園 | 都市公園 | 300ha | 広さ世界2位 (都市公園として) |
兼六園
兼六園は金沢市の中心部にある日本庭園です。特に高い価値を持つ名勝ということで特別名勝に指定されています。
日本一古い噴水
兼六園には日本一古い噴水があります。
この噴水は池の高低差を利用して吹き上がるようになっていて、上の池(霞ヶ池)を水源として地中に石管を埋め込み、下の池で水が吹き上がるようになっています。
この吹き上がる水の高さは、上の池である霞ヶ池の水面の高さとほぼ同じになります(エネルギー保存の法則?)
冬支度の雪吊り
もしかしたら、兼六園で一番おなじみの景色が「兼六園の雪吊り」の景色かもしれませんね。
雪部会知育の方でしたらおなじみの風景なのですが、この雪吊りは特に重い北陸の雪の重みで樹木の枝が折れないように、気より高い棒の先からロープで枝を支えています。
雪の季節が近づく毎年11月1日に作業が始まり、その様子は全国ニュースで冬の歳時記として放送されます。また、雪吊りが行われた後には、ライトアップがされます。
12月に入ると薄っすらと積もっていく雪景色は兼六園の一年間の景色の中でも最も美しい景色に入るかもしれません。なかなか晴れない北陸の冬ですが、青空が見えたら是非お出かけ下さい!
偕楽園
偕楽園は茨城県水戸市にある庭園です。都市公園として整備され、300haという広大な土地は都市公園として世界第2位の広さを誇ります。
偕楽園の梅
偕楽園と聞いて誰しもが思い浮かべるのは梅の庭園ということでしょうか。
園内には100種類、3000本の梅が植えられていて、春先、2月下旬から3月の梅が咲き誇る季節には、その美しい景色を見るために多くの人が訪れられています。梅が咲く季節に合わせて梅まつりが開催されていますね。
この時期はまだ少しだけ肌寒くはありますが、その美しさは他では見られませんので、ぜひお出かけ下さい!
後楽園(岡山)
後楽園は岡山市にある日本庭園です。特に高い価値を持つ名勝ということで特別名勝に指定されています。
岡山城天守閣
後楽園を見るスポットとして岡山城の天守閣があります。後楽園から旭川を挟んだ場所にあり、天守閣から後楽園の全体を見ることができます。
まとめ
日本には全国に美しい庭園が各所にあります。
日本三大名園はその中でも江戸時代の大名が作った庭園が選ばれているようです。3つの庭園ともに江戸の文化が息づく場所として本当に美しいですね。
是非お出かけ下さい!