なるぶろ

生活の知恵やイベントまとめ!

旅行やお出かけ

アオバトを見に行こう!生態と飛来地の大磯町

更新日:

海の水を飲むというちょっと変わった鳥のアオバト。

人間が飲んでも辛い水を飲むアオバトって一体どんな鳥なのか、どこに行ったら見ることが出来るのか、アオバトに興味を持たれた方の参考になれば幸いです。

 

アオバトの特徴と生態。どこで見れる?

アオバト

 

アオバトはどんな色?オスとメスの違い

アオバトは全体的に緑の毛を持っています。胸元からお腹、とくに足元が白くモフモフしていてかわいいです(笑)

雄と雌の違い
鳥たちは大抵オスのほうが派手な色をしているのですが、これは雌の気を引いて自分の子孫を残すためです。アオバトも同様で、オスは緑の羽の中の一部に赤い羽を持っています。

この写真では奥のほうが羽に赤い色を持っていますのでオスで、手前がメスです。緑の中の赤というのは結構目立ちますので、飛んでいても慣れてくればすぐに見分けがつきます。このオスは少しくすんだ朱ですが、もっと色がはっきりしているものもいます。

どこに住んでいるの?

アオバトは全国の広葉樹林などの森に住んでいます。

生息域は日本・中国・台湾などの東アジアです。
アオバトは産まれた森に留まって生活する鳥ですが、日本では北海道に渡るアオバトもいます。ただ北海道の冬は厳しくそこにいるのは夏だけのようで、冬が近づくと本州の方に渡ってくるそうです。

わざわざ北海道に渡って行くということは、アオバトにとって北海道がとても魅力的な場所だと考えられます。海を渡るというのは、一度飛んだら休めませんし、敵から身を隠すことも出来ませんのでとても危険なことです。移動中に天敵であるハヤブサに追われたら大変です…

なお、アオバトがここまで北の方に住んでいるのは日本だけだそうです。そういえば、北限のサルも日本ですね。きっと、それほど日本の森は豊かだということでしょう。

アオバトは何を食べているの?

 木の実…果実や種子を食べています。

もしかしたら、この食生活が海水を飲む原因の1つかもしれません。

アオバトの鳴き声は怖いという方も

こちらがアオバトの鳴き声です。
昼間にハイキングや森林浴している時に小鳥たちの鳴き声の中に低い青葉とこ鳴き声が聞こえてくると、ああ森に来たなって感じます。森はいろんな鳴き声が聞 こえてきますので、これがアオバトだって知らないと分かりませんが、鳴き声は低く特徴的でも有りますので、是非探してみてくださいね!

この鳴き声は生息している森の近くに住んでいる人に言わせると、夕暮れに不意に聞こえてくると怖いよと言われる方もいます。確かに怖いかも。

アオバトの子育て

繁殖は大体5月から7月で、木の上に作った25センチほどの巣に2つほどの卵を産みます。この卵はオスとメスが交互に温めて、約2週間でヒナが生まれます。

ヒナが生まれてから巣立ちまでも約2週間とは、子育てはあっという間に終わるのですね…

 

アオバトが海水を飲む動画

アオバトに興味を持ったのは、海に行って海の塩水を飲むと聞いたからです。「人が飲んでもあの辛い海の水をアオバトは何故飲むの?」と、色々調べました。

こちらがその様子です。岩場に溜まった海水を飲んでいますね。動物ですので塩分は必要で足りない分はどこかで補給しなければいけません。以前テレビでもアフリカの動物たちが塩分を含んだ土を食べに来る場所があると紹介されていたのを思い出しました。

アオバトが塩分やミネラルを海水から補給しているのかと考えられますが、でしたら同じ森に住む動物、とくに鳥達はどこで塩分を補給しているのか。もしかしたらアオバトだけが海水から塩分を補給することを学んだとも言えるかもしれません。

また、繁殖期にのみに見られるという記述もありましたのでメスだけかなとも思いましたが、この動画を見ると羽が赤いのでオスですね。

色々とわからないことが多いようで、ネットで調べてみても本でもこの海水を飲むという行動については推測の域を出ていないようです。新たなことがわかれば追記したいと思います。

 

アオバトを見に行こう!

アオバトはどこに行けば見れるのでしょうか?

アオバトは先にも書いたとおり、神奈川県の大磯町の町の鳥となっていて、大磯町の照ヶ崎に多く飛来してくるようです。もちろん、照ヶ崎の磯では海の水を飲むアオバトを見ることが出来ます。

場所
大磯町照ヶ崎はJRの大磯駅から歩いて15分の場所にあります。大磯港の西側です。

海水を飲みに来るアオバトは1羽の時もあったり、100から200羽の時もあるそうです。1日にすると合計2000羽を超える時もあるようです。

季節
海水を飲むアオバトを見るには6月から9月の間が良いようです。雨や曇りの日は飛来数が少ないようですので、晴れの日の朝が良いです。

この季節はちょうど海水浴の時期にもあたり、磯の近くの海水浴場には休日になると多くの人が訪れます。また、照ヶ崎は磯遊びも出来ます。でも、そうなるとアオバトたちも落ち着きませんので近づいてこないとも考えられます。アオバトを見るなら早朝の人が少ない時間がいいです。

注意点
照ヶ崎の相葉とが飛来してくるのは磯で、波が大きい時は近づいたら危ない場所です。危ないと感じたら絶対に近づいてみないようにしてください!実はアオバトたちもこの波にのまれることもあるそうです…

アオバトを大きく見たい時には、双眼鏡や望遠レンズをつけたカメラ、ビデオカメラで見るようにすると良いと思います。

 

本州以西、本州以南だと、公園にいるかも!

比較的暖かい地域を好むようで、木々が立ち並ぶ公園、とくに森林公園ではもしかしたら見れるかもしれません。

そういう所がお近くに有りましたら、是非管理されている方にお聞きになられて、見に行かれてください!

 

アオバトは古来から愛されている鳥

山鳩色は日本の伝統色

日本の伝統色のひとつに「山鳩色(やまばといろ)」という色があります。この色はアオバトに由来する色で、その美しい緑の羽から来ています。

古 来の日本人は自然の色にそのものの名前をつけられます。例えば竹の青い色を青竹色としたように、山鳩色も山の森に住むアオバトの緑が美しいと愛でられたか らこそ、この名前が付けられたのでしょうね。なお、この山鳩色は禁色の青白橡に近く天皇の衣服に使われた色で、一般の人が使うことが出来ない色とされてい ました。

色の名前に鳥の名前が付けられるのは珍しくて、他には少しだけ肌色の鶏の卵の色を現している鳥の子色(とりのこいろ)や、山鳥色と同じく淡い緑色の鶸色(ひわいいろ)は黄緑色をした小鳥から付けられました。

とても可愛くて、とても面白い習性を持っているアオバト。機会があれば是非見に行ってみてください!

関連記事

-旅行やお出かけ

Copyright© なるぶろ , 2024 All Rights Reserved.