5つの小さな花びらがかわいいペンタス。
病害虫に強く育てやすいのですが、育て方によっては花を咲かせてくれず「ただの緑の葉っぱ」の植物になりかねません。
うまく花を咲かせるコツなど、ペンタスの育て方、そして鮮やかな四種の寄せ植えについて書いています。
花を咲かせるコツは日照と水と栄養!
園芸店から買ってきた苗を育てていく方法です。
- 花を上手く咲かせる!
- 水やりについて
- 施肥について
- 植え替えについて
まずは、綺麗な花を咲かせるために行うことを書いていきます。
ペンタスは熱帯地方が原産で、日当たりの良い場所を好みます。
反対に苦手なのは、ジメジメとした環境と寒さです。
つまり、ペンタスが好む状態を作ってあげると…
「蕾はたくさんあるのに、花が咲いてくれない」
という私が経験した状態にならずに済むと思われます。
具体的には
- 日当たりが良い場所で育てる
- 土の表面が乾いたら水やり
- 花の時期は月二回程度の施肥
とりあえず、これらを心がけて下さい。
とくに日当たりには注意が必要で、猛暑でも耐えることが出来るペンタスは日陰が長いとなかなか咲いてくれないようです。あと、水が足りないと葉がしおれてしまいます。
日当たりと水やり、そして適度な栄養に注意して育てると、写真のように次々と花が咲いてくれます。
ペンタスの日々のお世話
良い動画がありましたので紹介します。
水やりについて
ペンタスは乾きすぎてもいけませんし、ジメジメと湿った状態が続くのも苦手ですので、鉢植えの場合は適度な水分量を心がけてあげて下さい。
- 土の表面が乾いた感じであれば水をあげる
- 夏場は土を見て乾いていたら朝夕の2回
- 水はたっぷりあげる
このような感じで大丈夫です。
私の場合、水やりのタイミングが分からなかったのと、忙しくて少し水やりの間隔を開けすぎたみたいで葉がしおれ気味だったのですが、水をたっぷり上げたところ復活しました。
ちょっとしおれれ気味と感じだときには、日当たり良い場所に置いて水をかけてあげてみて下さい。しおれた葉っぱが元気になります!
花の時期の肥料について
花の時期が長いペンタスは、栄養を沢山必要としています。ですが、あまりにも多くの栄養を与えすぎてもいけないようです。
固形の肥料でしたら月二回程度追加。液肥でも良いです。
私は、最初の植え替えの時に、土に固形肥料を混ぜて、その後は月二回の液肥を与えています。これで期間中ずっと咲き続けていますので大丈夫かとは思いますが、それぞれの環境に合わせて工夫されてみて下さい。
おすすめの固形肥料はIB化成肥料です。家庭で花を育てる時に一番手軽だと思います。
植え替えについて
小さなビニールの鉢で売られていることが多いペンタスは、旺盛に根が伸びますので早めに植え替えてあげましょう。
植え替えないで放っておくと、徐々に弱っていき、葉っぱの先から枯れていってしまいます(経験済み)
- 植替えに最適なのは5月から
- 鉢は植え替え前より一回り大き目
- 素焼きの鉢がベスト
- 土は園芸用ならなんでもokかも
植え替えの最適な時期は5月から6月と言われています。これは、春から先の気温と日照がペンタスにとって一番育ちやすい時期に入る直前ということですね。
鉢選びについて
ペンタスは育ってくると小さな鉢では根詰まりを起こしてしまいますので、育つのを見越して充分な大きさの鉢に植え替えることをおすすめします。まずは直径15センチ程度のもの、植替え前より一回り大きなものがいいです。
鉢の素材は「素焼きの鉢」が良いと思われます。通水性や通気性が良く、様々な植物の植え替えに使われています。プラスチックのものはデザイン性に優れているのですが、水が乾きにくい弱点が有るのでジメジメが嫌いなペンタスにはもしかしたら向かないかもしれません、
移植する土は、ホームセンターで安く売っているものでも大丈夫です。根腐れしないように、水はけが良さそうなのがベストです。私は一袋100円程度の適当な土を使ってしまいましたが、元気に花を咲かせてくれています。
一房の花が終わったら
ペンタスは5月から晩秋まで、次々と花が咲き続けます。
- ひとつの蕾は開花から数日で萎んでいく
- 花が終わったら2節下まで切り戻す
- 枝分かれした先に蕾ができて開花する
- 枝が多いと本当に絶え間なく咲く
「次々と」というのがポイントで、ひとつひとつの花は開花から数日で萎んでしまい茶色くなっていきますが、ある程度大きく育っていくと、他の枝先についた蕾が次々と咲いていきます。
この写真のように成長すると、枝分かれした茎の先に沢山の蕾が咲くのを待っています
枝先の20個くらいあるつぼみの開花が終わり萎んでしまったら、オレンジの矢印の位置まで茎を切り戻してあげて下さい。そのまま放っておくと種がつき始め、栄養を持っていかれるので他の花が咲きづらくなるようです。(挿し芽で増やせます)
ペンタスは枝分かれをしながら成長していきますので、花が終わった枝を切り戻しても別の場所から育っている枝に花が咲いてくれます。結構、旺盛に育っていきますので、切り戻しをしながら全体の大きさや形を整えていくのも良いかと思います。
※冬を越したペンタスは、翌年春には幹(?)が丈夫になっていて、育ってるなぁと実感ができます。
ペンタスの寄せ植え
ペンタスは花が小さいこともあって、寄せ植えをしてあげるとボリューム感が出て綺麗に見えます。
4種の色の寄せ植え
小さい苗であれば、様々な色のペンタスがホームセンターで100円から200円程度で売ってありますので、是非寄せ植えにも挑戦されてみて下さい。
うちのペンタスは
- パープルスター
- ピンク
- 赤
- 白(枯れ気味...)
この4種類を寄せ植えしてみました。
とくに注意することが有るわけでもなく、移し替えと同じ要領で行えば大丈夫っぽいです。
ペンタスの冬越しの方法
ペンタスは熱帯の植物ですので暑さには強いのですが、寒さには弱い植物です。ですので、とくに地植えだと冬に枯れてしまう一年草とも言われています。ですが、冬を越せないわけではありません。
寒さに弱いのであれば、温かい環境を作ってあげれば良いのです。
- 摂氏5度以上を保つこと
- 日当り良好の場所であること
- できれば温室・室内
- 施肥は無しでもいける(?)
ペンタスの越冬は気温が鍵となります。
また、花の時期が終わったら半分ほどに切り詰めてから冬越しをすると良いとも聞きました。
摂氏5度以上になるようにしてあげることと、水やりを忘れないことを覚えておけば、越冬が出来るようです。施肥については、花が咲かない時期でもありますので、あまり気になさらなくても良いようです。
なお、十分な温度がある場所…例えば温室で春先以上の温度があれば、一年中花を咲かせることも可能だそうです。
ペンタスの病害虫やトラブル
ペンタスは病害虫がつきにくいようです。
これまで病気になったことはなく、虫はどこからか飛んできたカミキリムシが葉っぱを食べていたくらいです。
初心者にとって、お花に付く虫や病気はどうして良いのかわからなくなりますが、ペンタスはその点も含めて育てやすいと思います。
芋虫(チョウ目害虫)に依る食害が発生
2017年8月16日くらいより、芋虫に依る食害が発生しました。
外出していたため、気付かずにいたら、上の写真のようになっていました。
夏ということで、旺盛に花を咲かせて育っていたペンタスでしたが、6匹に及ぶ芋虫の前には為す術もないです…。
大きな芋虫の他にも、3センチほどの生まれたばかりのものも居たので、葉っぱの裏なども丹念に探してお箸でつまみとりました。
(クリックすると別窓でモザイク無しのが見れます)
病害虫には強いと言われているペンタスですが、やはり食欲旺盛な芋虫には弱いようです。
そういえば、カミキリムシも飛んできて食べてました。
外で育てるときには注意ですね。
ペンタスの葉先が枯れた時の対処方法
ペンタスの葉っぱの先端が茶色くなって枯れていくトラブルが有りました。
原因についてはよく判りませんが、対処方法として
- 葉先か枯れたら、枯れた部分だけ切り取る
- 葉っぱは出来る限り多く残す
枯れているのを見ると全体を切ってしまいたくなりますが、日光を沢山浴びるためには葉っぱが必要ですので、茶色くなっている部分だけを切られるようにして下さい
私のペンタスは、葉っぱの先が枯れましたが、その部分だけカットしてあげて、日光にできるだけ当てるようにして適度な水をあげていたら元気に花をつけてくれました。
ペンタスは挿し芽(挿し木)で増える
ペンタスは種も出来るのですが、花は切り落としてしまいますので、増やしたい時は挿し木をします。
- 枝は5センチから10センチ程度
- 時期は5月と9月くらい
- 挿し木用の土に(枝が柔らかいので)土に穴を開けて挿す。
- 挿した枝は動かさないようにする
- 半日陰などで土が乾かないように管理する
- 1ヶ月ほどで植え替え出来る感じになる
注意することは、鋭利な刃物で切ってあげることと、挿した枝は動かないようにすることでしょうか。
ペンタスの茎は柔らかいためにすぐに傷ついてしまいます。ですので、土に挿すというよりも、直径2センチほどの穴を空けたあと、軽く差しこんで周りの土で動かないようにするという感じです。
なお、ペンタスは100円程度で苗が売ってありますので、元気な苗を買ったほうが早いという話も…。
ペンタスの花言葉
ペンタスには希望に満ちた花言葉があります。
「希望が叶う」
です。
夏の花であるペンタスはまるで七夕の短冊に書いた願い事が叶えられるような花言葉を持っています。
五つの花びらが星のようにも見え、流れ星に願いを込めるように、ペンタスを見る時にも自分が叶えたいことを思い出されると良いです。
ペンタスの名前の由来や種類など
ペンタスの名前の由来は、その花弁の数から来ています。
5枚の花びらで5を現す「ペンタ」がその由来です。
ところが...
ペンタスライカはは八重咲きの品種
ペンタスには八重咲きの品種があり、「ペンタス ライカ」という品種になります
どのように花がついているかというと通常の5つの花びらが2つ重なっている感じです。
つまり、1つの花に花びらの枚数は10枚程度。2つ重ねの風車みたいになっています。
ガーデンショップなどでは
八重咲きのペンタス ライカシリーズとして
- ライカピンク
- ライカパープル
- ライカローズ
- ライカブルー
これらの他に、白色の八重咲きペンタスも見かけました。
まとめ
上手く花を咲かせるコツと寄せ植えについて書いてきました。
まとめると
- 水やりは乾かない適度にする
- 花の時期には適度な施肥
- 寄せ植えで可愛く
- 冬越しは最低5度以上を保って!
- 花言葉は「希望がかなう」
このような感じですね
小さくてかわいいペンタスは、次々と花を咲かせてくれて、春先から晩秋まで私達の目を楽しませてくれます。
初心者でも育てやすいペンタスの苗は100円程度からと安いので、ぜひ育てて、寄せ植えにもチャレンジして見てください!
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