自転車のホイールのリムテープの交換作業をしました。
何度もパンクを繰り返し、どうしてもその理由がわからずに居ましたが、色々と調べていくとその原因はリムテープによるものという可能性があるということを知り、チューブとタイヤを外しじっくりと見てみると…大変残念なことに!
この記事では、リムテープの役割と選択、そして交換作業を書きました。詳しい方には物足りないとは思いますが、初心者のかたの参考になれば幸いです。
リムテープの役割・何故リムテープが付いているのか?
リムテープの役割は、簡単にいうとタイヤチューブを護るものということになります。何から守っているのかというと、タイヤホイールにあいているスポークを取り付けるための穴の角からです。
写真を見ると分かるのですが、スポークはこの穴で止められていて、ホイールは金属製ですので穴を開けるとどうしても角が鋭角になります。
ロードバイクのタイヤには高圧の空気を入れますので、リムテープを付けて護ってあげないとチューブがこの鋭角な金属のエッジに触れてしまい、ゴムが簡単に裂けてしまうこととなります。
つまり、リムテープが無かったり穴からずれていたりしていると何度パンク修理をしてもそれは無意味なものとなってしまいます。それくらいに自転車にとってリムテープは大切なものです。
10年間メンテ無しで使ったリムテープ
私の場合は買った自転車をそのまま使っていましたので、当然リムテープも元々付いていたものです。期間は約10年になります。今回、リムテープを替えなくてはと思い、しっかりと見てみると…
チューブを外してみたらリムテープが完全に穴からずれていました。こうなってしまうとアルミの穴の角が高圧のチューブに触れてしまいパンクの原因となり、全くリムテープの役割を果たしていないということになりますね。
もし、リムテープなんて...と思われている方は一度ご自分の自転車のリムテープを見て確かめて下さい!
こちらはリムテープを取った後のホイールです。このリムテープは両面テープで貼られていたようで、リムテープを剥がした後にはベッタリと糊が残っていました。この写真はある程度取った後の写真です。
交換するときは、この糊を完全に取って綺麗にしなければいけません。この糊はパーツクリーナーとウエスなどを使いながら地道に取っていきましょう。この糊が残っていると新しいリムテープをつけたあとに凹凸が結構気になります。
おすすめのリムテープと選び方
まずはリムテープのサイズを選ぶ
リムテープはホイールの大きさによって選びます、ロードバイクでしたら700C用ですがMTBやシティサイクル、ミニベロ用のタイヤそれぞれの大きさに合うものを選んで下さい。
その上で、ホイールの幅で決めるわけですが、これって、ネットなどで調べていくよりも実際にタイヤとチューブを外して元々付いているリムテープの幅を調べた方が早いと思います。ただ、完成車の安いホイールの場合、"それなり"の物しか付いていない場合も多く注意が必要のようです。
リムテープの幅を実測しました。
元々付いていたのは幅が16mmでしたが、上の写真を見てみると結構穴すれすれの幅だったのではないかと思います。また、合っていなかったのでズレたのかもしれません(10年もチェックせずに乗ってればこうなるか...)
私の自転車のタイヤは700Cですので、これらを考えて700C用の幅18mmのリムテープを購入しました。
おすすめのリムテープは?
リムテープは大切なパーツのひとつですので、様々なメーカーから発売されています。有名所ではシマノやシュワルベ、パナレーサーがあり、恐らくこの中から大抵の方は選ばれるんではないかと思っています。
以下は使われた方の感想です
- シマノのリムテープ
- とにかく伸びずにはめにくい
- 取り付ける時にずれたら元に戻すのにひと苦労
- だけど、シマノだから安心感がある
- パナレーサーのリムテープ
- 柔らかい素材で出来ていて付けやすい
- 1年後に見てみると穴の所でかなり凹んでいた
- シュワルベのリムテープ
- シマノとパナの中間くらいの柔らかさ
- 付けるのには十分に伸びて付けやすい
というわけで、シュワルベを選び買おうとしましたが……ネットに在庫が見当たらず断念!
↓
海外通販で別のを注文した後にCBアサヒに行ったら普通に売ってあった。
皆様、実店舗にも行ってみましょう!
私が選んだリムテープ
シュワルベのリムテープが日本のネットショップで在庫が見つからず、海外の通販サイトであるwiggleで他のパーツと合わせて注文しました。
購入したのは安さが魅力のLifeLineのリムテープ
です。なんと2本セットで188円でした!安い!
リムテープの厚さは0.5mmで、チューブのバルブ穴の部分の厚さは0.79mmです。少し薄くしてあるのかなとも思いますが、押さえてしまったからの厚さなのか分かりません。他のメーカーさんだとどうなのでしょうか。
伸びは割と楽にホイールに収まる感じですが、少しずれてしまったので正確な位置にずらそうとしても、なかなかずれてはくれませんでした。厚さ方向はしっかりとした感じがあります。
半年後、一年後どうなっているのか見てみたいと思います。
リムテープの交換方法
パッケージから出すとこんな感じのリムテープです。
では取り付けてきましょう!
まずは、ホイールを徹底的に綺麗にします! 同時に、穴にバリがないかもひとつひとつチェックしましょう。バリは無いとは思いますが、これがあるとリムテープを突き抜けてしまいパンクの原因になります。
ホイールのバルブ穴とリムテープのバルブ穴の位置を合わせます。この穴がずれてしまうと絶対にいけません。ずれてしまうとこの穴のエッジでチューブが切れる恐れがあります。
これが穴とずれた感じです。
この穴ズレを防ぐには、穴の大きさと丁度いいドライバーを挿すと良いのですが、無かったので鉛筆を使いました。こうすると横にずれませんので、あとはゴミを挟まないように左右均等に付けていくだけです。
こうやって左右均等につけていきます。
最後の部分は、タイヤのように少し無理して伸ばして付けます。ただ、LifeLineのリムテープはタイヤレバーみたいなのは必要ないくらいには伸びます。
これがシマノのリムテープの場合は本当に伸びないそうで、取り付ける時に切れてしまったという話も見かけました。初心者の方がシマノのリムテープを取り付けられる場合はショップにお願いしたほうが良さそうです。恐らく、このギリギリピッタリが信頼を担保しているのかもしれません。
リムテープをホイールに綺麗に取り付けることが出来ました!後輪の方も同様につけていきます。
このあと、タイヤを取り付け、チューブを入れて走行できるタイヤの完成です。
こんなお安いものでも、自転車のパーツっていちいちカッコイイですね!
どうやら、私が自転車が大好きな理由がここにもありそうです。
おわりに
自転車を快適に安全に乗るにはメンテナンスが欠かせませんが、リムテープは見えない場所であり、実は私もその存在は知っていても、ここまで大切なパーツだと思ってもいませんでした。
これからは一年に一度でも良いので交換していきたいと思います。